真の乱数生成回路に関する研究成果がIEEEのNEWACAS国際学会にアクセプトされました.
CMOS真の乱数生成回路について重要な発明があり,IEEEのNEWCAS国際学会にその成果発表がアクセプトされました.
X. Huang and M. Islam, “High-speed energy-efficient true random number generator using self-compensating comparator,” in IEEE NEWCAS Conference, Jun. 2025, pp. to appear.
情報通信機器の普及とともにセキュアな通信がより重要ななってきています. セキュアな通信に乱数生成器は必須であるが,真の乱数生成器の実現が難しいため,これまでアルゴリズムに基づいた擬似乱数生成器が搭載されていました. 擬似乱数生成器は乱数の推定が可能である上に消費電力も大きい. 真の乱数生成器の実現に最も大きな問題はトランジスタ間の特性ばらつきであり, この特性ばらつきの補償に多大なリソースが必要でした. 我々は,特性ばらつきの影響を相殺するような現象を発見し,世界最小の面積で最もエネルギー効率の高い乱数生成回路の実現に成功しました. 我々の発見は今後のセキュアな通信とセキュアコンピューティングの分野を大きく誘導すると考えています.